Sep 22, 2025
今回はこの夏休みアメリカやアフリカ、そしてセブ島を訪れ、サマープログラムやボランティア活動などグローバルに挑戦した7年生・都築さんの体験談をご紹介します。
海外での出会いや学びを通して都築さんが感じたこと、そしてこれからの目標とはー。
―参加されたサマープログラムについて教えて下さい。
アメリカの教育団体・NSLCが主催するサマープログラムに参加しました。
多くは大学のキャンパスで実施され、実際に大学の教室を使った授業や、寮生活、キャンパス体験などが行われます。私はカリフォルニア大学バークレー校で行われたプログラムに参加しましたが、コースはビジネス、アート、エンジニアリング、医療などから選択可能です。
私が参加したビジネスのコースでは、新商品やサービスの企画、それらのマーケティング戦略をチームメンバーと共に考えました。Leadershipスキルやコミュニケーションについて学ぶ際には、同世代でも非常に伝え方の上手なメンバーがいて、多くの刺激を受けました。また、現地の有名企業の工場見学もあり興味深かったです。ディスカッションを通じて、アメリカでは「州」ごとに価値観が異なるということも学びました。
―その後はアフリカにも行かれたのですね。
はい、ナイジェリアや南アフリカなどの農村部や都市部を訪れたのですが、都市部と農村部の差が極端で、非常に衝撃を受けました。また、アフリカの方々はパワフルで、明るい国民性を強く感じました。一方で、都市部でも貧困層やスラム居住者を中心に慢性的な低栄養が続いており、成長期に必要な栄養が不足するため、平均身長や体重が世界平均より低い傾向にあるとお聞きしました。
今回の旅では、アフリカを中心とした新興国市場の社会課題の解決や、インフラ・基盤整備などに投資する日本発のアンカバーファンドに関わる方々とも交流でき、私が理想とする考えを実践されている方と素晴らしい出会いを得ることができました。
―夏休み後半はセブ島でのボランティア活動にも参加されたとうかがいました。
そうです。日本は恵まれた国ですが、そうでない地域の現状を知り、持続可能な支援について考える機会になればと思い参加しました。セブ島は観光地のイメージが強いですが、「海上スラム」と呼ばれる、海や湾の上に建てられた貧困地区や、墓地そのものが生活の場になっている地域もあります。今回はこれらの地域でボランティア活動を行いました。
具体的には、古着や未使用の文房具を届けたり、保険の自己負担が大きく病院にかかることが難しい方々のために救急箱も届けました。カカオ農園では、売り物にならないカカオをリユースして袋に加工する体験も行われました。
―アメリカ、アフリカ、セブと、それぞれでさまざまな体験をされてきたのですね。
はい、多くのことを学びました。参加を通じて一番感じたのは、「私たちの未来はいかようにも作っていける」ということです。世界の厳しい現実も目の当たりにしましたが、この夏のさまざまな出会いを通して、「夢を実現する方法は必ずある」とも感じています。
―これからどのようなことに取り組もうと考えていますか?
私は、自分が学んだことを他の人とシェアすることが大切だと考えています。吉田松陰は、学問は自分自身のためだけでなく、社会や学べない人々のために役立てるべきだと説きました。私も、さまざまな理由で学ぶ機会に恵まれない人たちに、学ぶ環境を作ることを考え、行動していきたいと思っています。
インタビューの最後に、英語でのコミュ二ケーションについて尋ねた際、「相手の言っていることも理解でき、自分の言いたいこともバッチリ伝わりました!」と笑顔で答える姿も印象的でした。
異なる文化や価値観の中で自ら行動し仲間と協力し合いながら挑戦を重ねた夏休みは、何物にも代えがたい経験になったことと思います。
都築さんが今回の学びを活かして取り組む今後の活動も、とても楽しみです。
引き続き、応援しています。
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