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第15回 アジアサイエンスキャンプ 参加レポート

Oct 10, 2025

11年生の石橋泰輝さんはこの夏、タイ・ナコーンラーチャシーマー(スラナリー工科大学〈SUT〉)で開催された第15回アジアサイエンスキャンプに参加しました。

このキャンプは、アジア各国の高校生・大学生を対象に、全プログラムを英語で実施し、ノーベル賞学者や世界のトップレベルの研究者による講演や講演者がリードするディスカッションセッションが行われ、参加者が直接科学の面白さを体験し、交流を深めるものです。

(2025年大会はタイのPOSN(Promotion of Academic Olympiad and Development of Science Education Foundation)とSUTが主催し、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が日本派遣団の国内選考及び派遣を担いました)


本日は石橋さんの参加レポートをお届け致します。



-今回のキャンプに参加しようと思った理由を教えて下さい。

日本国内にとどまらず、国境を越えて科学を学ぶ同世代と切磋琢磨し、第一線の研究者から直接学べる点に大きな魅力を感じました。
国際的な視野を広げ、探究心をさらに深めるため、アジアサイエンスキャンプの日本代表団への参加を決意し、応募しました。

-キャンプでの一番の学びはどのようなところでしたか?

Prof. Takaaki Kajita(Nobel Prize in Physics, 2015/Neutrino Oscillation)や Prof. Drew Weissman(Nobel Prize in Physiology or Medicine, 2023/mRNA Vaccine)による講義は高度でしたが、理解しきれない部分があったからこそ「学ぶべき領域が明確になった」と前向きに捉えられました。化学者 Prof. Jay S. Siegel の “Availability Stimulates Creativity”(手に届く資源を活かすことが創造性を刺激する)という言葉は、私の学びの姿勢を支える指針となりました。
また、ポスターセッションでは5名の国際チームで “Sustainability” をテーマに議論を重ね、異なる背景や視点をすり合わせて一つの成果にまとめ上げる過程を経験しました。科学は知識の集積であると同時に、問い続ける姿勢と協働によって前進する営みであることを実感しました。

-今回の経験は、自分自身にどのような影響を与えましたか?

共通言語である英語で自分の考えを発信し、各国の仲間と議論を重ねる実践を通じて、確かな手応えを得ました。今後は理数の基礎と研究方法論をさらに深めるとともに、国際的な場で通用する発信力を磨いていきたいと考えています。
私の志は「科学技術を通じてよりよい世界を実現する」ことです。 将来は、科学技術で社会・環境課題の解決に貢献する研究者を目指します。

今回、この機会を支えてくださったタイ国の主催者、科学技術振興機構(JST)、指導教員の皆さま、そして共に支え合った日本代表団の仲間に感謝いたします。ASC2025で得た学びと出会いを原動力に、世界の科学コミュニティの一員となるべく、歩みを止めず邁進していきます。


国際的な仲間との協働を通して、多くの刺激と学びを得た石橋さん。
次代を担う若き研究者としての確かな一歩が感じられる声が聞かれました。
これからのさらなる成長と活躍を心より応援しています。


本年のキャンプの模様が、以下のチャンネルからも視聴可能です。
ご参考下さい。
Asian Science Camp 2025 公式

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