Aug 29, 2025
8月28日、中高大連携協定を結ぶグループ校・第一工科大学 航空工学部で「パイロット体験1日講座」が行われ、パイロットや航空業界へ関心のある8年生の安達さんと11年生の小松さんが参加しました。
(第一工科大学の航空工学部・航空工学科は、「航空パイロット」及び「航空エンジニアリング」を専攻することが可能です)
鹿児島の霧島キャンパスに到着後、まずは「飛行機はなぜ飛ぶのか?」「航空業界の様々な仕事」等について、元大手航空会社機長等を経て、現在、同学部で教鞭をとる森田教授の講義を受講。
午前中は座学で学び、午後からは徳永学科長にアテンド頂き実習へ向かいました。
風洞実験実習室では、人工的に作り出した風を飛行機の翼の模型に当て空気の流れや力のかかり方を観察。
風が翼の形に沿って流れる様子が白い煙で可視化され、「翼の角度を変えた場合の揚力や抵抗の大きさ」の変化を見ることができ、飛行機がなぜ飛ぶのか?という仕組みを実習を通して理解することができました。
その後、フライトシミュレーター室へ移動しFTD(Flight Training Device)を使った操縦を体験。
実際の飛行機のコックピットを模したスペースには、操縦桿、計器類、スイッチ類が本物そっくりに再現されており、
2人はそれぞれ縁のある都道府県の空港を選択し、離陸から着陸までを操縦体験。
飛行機の客室からとは異なるコックピットからの眺めを満喫しつつ、操縦の難しさを体感しました。
エンジンや計器を見た後、実際の飛行機の操縦席に座った際には満面の笑みも。
大学より講座の終了証を受け取った2人からは、
「以前は飛行機を作る方に関心があったけれど、今は飛行機を飛ばすことができるパイロットに興味を持っています。そんな僕にとって今日の講座は全ての内容が学びになりました。特にパイロットは計算力も必要だと感じました。計算はあまり得意ではないので強くなれるよう頑張り、貨物のパイロットを目指したいと思います」(安達さん)
「多くの乗客の方の命を預かるパイロットには『責任感』という資質も大切だと思います。以前、担任の先生から『責任感の強さ』を褒めてもらったことがあり、将来の選択肢を広げようと今回の講座に参加しました。フライトシミュレーションは想像以上に難しかったですがとても興味が湧きました。また英語力の重要性も痛感したので伸ばしていけるよう頑張ろうと思います。」(小松さん)
などの感想が聞かれました。
また、この度の講座を開講下さった第一工科大学の航空工学部学部長・島藤教授からは
「果てしなく広がる空の世界。
その空に関わる航空業界の仕事は希望に満ち、未来に向けこれからも進化・発展していきます。
空の安全を守る責任を担いながら、人々の出会いと世界をつないでいくことは厳しくもありますが、楽しく、大きな充実感と達成感を得られる生涯やりがいのある仕事だと思います。
本学航空工学部の一日体験を通して、パイロットや航空エンジニアリングにさらに興味を持ってもらい将来皆さんが、航空分野のプロフェッショナルを目指し、活躍してくれることを期待しています。」
とのメッセージを頂戴しました。
限られた時間の中ではありましたが、航空業界のプロフェッショナルである先生方から中高生の間に直接学べる機会を得られたことは、2人にとって大きな刺激に、また忘れられない1日になったことと思います。
ご対応頂きました第一工科大学の皆様、本当にありがとうございました。
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