リンデンホールスクール中高学部では、小学部に引き続き、国語以外のほぼ全ての授業を英語で教える「英語イマージョン教育」を採用しています。
リンデンホールスクールは「中等教育学校」という6年間の中高一貫教育を行う学校です。中等教育学校は一般的な中学校と高等学校の「3年・3年」という区切りではなく、6年間の中で柔軟にカリキュラム運用できることが特徴です。各科目の先取り学習や中・高の教科書に見られる重複を省くことができ、より本質的な理解に向けて集中することが可能となります。
これにより、一条校※としての高校3年生までの必修履修科目は、本校では高校1年生までで修了します。高校1年生からはそれぞれの将来の希望に合わせて、IBコース(国際バカロレアコース)、TIコースを選び、より高度な内容の学習に進みます。
※一条校とは、学校教育法第一条によって定められている教育施設の通称で、幼稚園・小学校・中学校・義務教育学校・高等学校・中等教育学校・特別支援学校・大学及び高等専門学校を指します。
英語をツールとして自由自在に使いこなせるレベルを目指し、英語圏のテキストを用い、積極的な発言が促される授業環境を用意しています。ネイティブスピーカーに限りなく近いレベルで、自信を持って意見を発信できることを目標に、特に「スピーキング」「ライティング」の指導に力を入れています。また、ディベートやエッセイ指導を徹底的に行い、一人ひとりが自立して思考する力を養います。
自分の考えを論理的に伝える力を身に付けるために、プレゼンテーションやディスカッション等も授業で多く取り入れています。
第一言語としての国語の価値と重要性を再認識し、現代の文章から古典まで的確に理解し、鑑賞するための基礎力を身に付けます。
テキストに沿って知識を得るだけの授業ではなく、生徒自身が課題を設定し、答えを求め、深めていく授業を行っています。それにより、目的や意図に応じて伝え合う力を高めると共に、考える力を伸ばして内面を豊かにし、言語感覚を磨きます。
国際的な視野を育む観点から、人間関係、異文化の理解、地球的課題などをテーマに多角的に学んでいることも特長です。
数学と他の学問分野との根源的な繋がりを知り、数学を社会課題の様々な問題解決に応用していく能力・資質を身に付けます。
そのため、数学的推論の手法を使いながら、論理的な思考力を高めます。データの収集・分析・評価といった数学的活動を通して、データサイエンス・AI技術が高度化する時代を生き抜くための資質となる統計の知識・判断力を育成します。
授業では、数学が多様な学問分野と深く関連し、社会課題の問題解決にとって幅広く有用であることを、なるべく生徒の身近な生活からイマジネーションが沸くように伝えています。生徒が数学を学ぶことの大切さを実感し、その有用性に好奇心を寄せ探求することで、数学を使った新たな創造活動に向かう姿勢を育んでいます。
グローバル化が進む国際社会の中で、世界が直面している社会問題について興味や関心を持ち、それぞれの問題を広い視野で多面的・多角的に考察する思考力を養うことを目指します。
世界の歴史や地理を学ぶ中で、文化の多様性や複合性を理解し、他国の文化を尊重することの大切さを学習し、また、古代から現代まで日本の歴史について理解し、国際社会に生きる日本人としての自覚と資質を養います。
日本や世界の各地域の社会的問題点に関しては、主題を設けて課題を調査し、調査結果や問題解決に向けた自身の考察をまとめる力を身に付けます。また、プレゼンテーションやグループディスカッションを通して、歴史的な問題や現代の社会問題においての知識を深め、自分の意見を述べられる表現力も身に付けます。
テーマごとにポスターを作ったり、模擬裁判や株式体験ゲームなどを取り入れたりすることで、生徒たちが自ら学び、英語と日本語で探求する力を養っています。
理科では、自然現象を主にエネルギー、物質、生命の観点から解き明かし、普遍的な理論を発見することを通して、科学的態度を身に付けます。そのためには先人の残した知識の習得も必要ですが、近年では実験に関連するスキルや表現手法の習熟も求められています。
授業ではネイティブ教員による実験やポスター作成など座学以外の学習活動が充実しているのが特徴です。さらに屋外での生態調査、IBコースでは日本の高校課程より高度な化学実験もあり、近年理科に求められている要求を満たす機会が十分に与えられます。
生徒が自分の周りの世界について考えることを刺激するために、探究的学習、オープンクエスチョン※、実験等を行うことも特長です。
※(二者択一のように回答の範囲を制限しない、自由な質問形式)
現代社会で必須のICTに関して、技術的な知識だけではなく、どのようにして社会の発展に貢献できるのかということを考え、そのための資質や能力を育みます。また、情報を発信するためのスキルとして、伝える力も大切にしています。
プログラミングのような新たに必須となる内容については、小さな「出来た」を積み重ねていきます。また情報発信スキルの修得だけでなく実際に伝える経験を重視し、成功体験の上に立った情報技術の修得を目指しています。
また、いろいろな教科の授業でICTを取り入れています。例えば、数学の授業であれば、PowerPointを使って2020年の東京オリンピックとパラリンピックのエンブレムを描きました。3種類のひし形(30, 60, 90)を回転させて貼り合わせていくことで、「組市松紋※」の模様が描けます。多角形による平面充填の問題は、中学生にもわかりやすく、今現在も数学者が研究を続けている分野です。
※ 江戸時代に「市松模様(いちまつもよう)」として、広まったチェッカーデザインを日本の伝統色である藍色で、粋な日本らしさを描いた野老朝雄さんの作品。3種類の四角形を組み合わせて、「多様性と調和」のメッセージを込めたデザインで、東京2021大会エンブレムになります。
現代の環境問題とその対策を提示するだけでなく、その対策によって生じる経済的損失まで学習し、現在提示されている対策を環境、社会的影響の両面から評価した際、「人類のために真に良い対策なのかどうか」を議論するところまで学習する授業を目指しています。
そのために、初めに基本的な生態系や地球の循環システムについて学習し、基礎をつくると同時に、校内の庭園での生態調査等のアクティビティにより、生活との結びつきを認識する機会を持つようにしています。そうすることで、生徒は環境問題を自身に関わる問題として捉え、一層興味を持つようになります。
また、例年行っている糸島海岸の清掃活動や、「アートマイルプロジェクト」(2019年度実施)、「服のチカラプロジェクト」への参加等、授業外で環境学習を行う機会も設けています。
家族や社会との関わりに理解を深め、周りの人と協働し、より良い社会の構築に向けて、資質・能力の育成をめざします。
授業では、自身のライフスタイルやライフステージに応じた知識や技能を実践的に身に付けます。生活における経済的計画や生活情報を適切に収集し整理することで、責任と自覚をもった消費行動に結びつけます。
また、世界的な視野で家庭科を捉え、サスティナブルな社会へ参画することの意義をしっかりと身に付けます。
造形的な見方や考え方を、創造活動や美的な体験を通して身に付け、美術・文化への造詣を深めます。
日本人教師と外国人教師によるチームティーチングの形態を取っています。
創造活動では、クラス全体のコミュニケーションを通して造形的な美や色彩、表現意図を模索し、創意工夫を行います。協働での制作は貴重な経験です。
この創造活動は同時に、生徒一人ひとりの感性を大切にし、多様性を認め合う場でもあり、授業を通して生徒それぞれの輝く創造性を育みます。
音楽の楽しさを感じ、人生を豊かにする感性を育みます。
クラシックだけではなく、幅広いジャンルや地域の音楽を教材とし、様々な国で生まれたスタイルの音楽に触れることで、多様な文化への理解を深めることが、本校の授業の特長です。
また、将来世界に羽ばたいた時にも、音楽に親しめるよう、中高生には高レベルではありますが、楽典等、理論的なことは全て英語で教えています。
身体の知恵を身に付け、生涯にわたって運動やスポーツに積極的に取り組むことができるように資質・能力を育成します。その中で、体を動かす楽しさ、健康増進、競争や達成の実感、人間関係の築き方などを学びます。
体育の授業は、他の教科・科目ではできない身体運動を通しての「経験」ができる教科・科目です。安全性を十分に配慮しながら、ペアやグループで教え合う学習を取り入れ、生徒が積極的・能動的に取り組めるような授業展開を行っています。
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