生徒の自主的な活動・CAS

2023.9.19

9年生の石橋泰輝さんがAtlantic Pacific Global Leaders Summit に参加しました。

【Atlantic Pacific Global Leaders Summitとは、どのようなプログラムですか?】

Atlantic Pacific Global Leaders Summit 2023は、「溺死を防ぐために救命艇がないところに救命艇を提供し防災教育を行う」というビジョンをもったイギリスに本部があるNGO「Atlantic Pacific Japan」が主催するもので、東日本大震災の被災地でもある岩手県釜石市の地域社会が協力して実施されました。
中高生を対象に、イギリスからのスタッフや釜石の地元のスタッフ、他の参加者との交流を楽しみながら、様々なワークショップや漁業体験、サーチ&レスキューやライフガードについて学んだり、体験するキャンプです。

【参加しようと思ったきっかけは何ですか?】

日本は海に囲まれており、災害発生時に限らず水難事故も毎年多く発生しています。実際に命を助ける方法を体験しながら学べるプログラムはなかなかないですし、今までそのような体験をしたことが一切なかったので、参加してみようと思いました。また、もともと海に興味があったので、海でアクティビティが出来るというのも参加しようと思ったきっかけの1つです。

【プログラムの内容を教えてください!】

・漁業見学
・セーリング体験
・サーチ&レスキュー(水難救助)体験
・ライフガードによる応急処置講習
・心理的応急処置(心の健康維持保護)講習
・海洋プラスチックについて考える
・震災の経験者から災害への対応、復旧、防災について学ぶ

今回、参加者の多くが海外の学校か国内インタナショナルスクールの生徒だったこともあり、使用言語は基本的に英語で、漁業見学など講師が日本人の場合は英語に通訳するなどしていました。私も通訳する機会がありました。

1日目に5日間のグループ分けが発表されました。そのグループでScavenger Huntを行って親睦を深めるところから始まり、2日目からは朝から夕方まで、グループで一緒にヨットでのセーリング、応急処置、海上でのライフセービング、漁業体験、オーシャンリバイバル、サーチ&レスキューなどのアクティビティをしました。アクティビティの時間外でも、みんなで朝早く起きて釣りをしに行ったり、夜に海辺まで行って星を見ていたりしました。

【一番印象に残っていることは何ですか?】

一番印象に残っていることは、参加者が全員お互いに仲が良かったことです。もちろんアクティビティも全てとても楽しかったですが、20人のまったく知らない男女がいる中で、全員が1日目から打ち解け合っているプログラムは初めてでした。この「”みんなで1チーム”感」がとても印象に残っています。学内だけでなく社会とのつながりを持つことも大事だと感じました。

【参加してみて、何か自分の中で変化などはありましたか?】

海と命に対する考え方が変わりました。海はきれいで落ち着いているものだと思っていましたが、津波などでたくさんの命を奪うこともあるし、人間がどんどん汚しているものでもあるということに気づきました。また、命は心肺蘇生などで簡単に守れるわけではなく、様々な手順を踏んででも助からないかもしれないものであるということに気づき、命の大切さの考え方が変わったと思います。

【この経験を活かして、今後挑戦してみたいことがあれば、教えてください。】

このプログラムに参加したことで、命を助けるということにとても興味が湧きました。これから挑戦していきたいこととしては、命を守る研究は何があるかを探したいと思っています。例えば、最高のライフボートのデザインを研究したり、簡単に心肺蘇生が出来るような装置の開発などを作るなどです。私は研究者を志望しているので、考えた研究を実際に将来やってみたいと強く思いました。

中高学部

High School

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