生徒の自主的な活動・CAS

2023.8.18

石橋怜輝さんが「Global Space Design Challange」で同世代と研修

石橋怜輝さんが、7月19日(水)~24日(月)にイギリスの Imperial College London で開催された「Global Space Design Challenge」 に参加しました。本校の奨学生としての参加を希望した石橋さんは、インタビューやレポート等での事前選考を受け、見事奨学生として参加しました。

1. GSDCで学んだこと

一つのモノを作るには実に多くの要素を考慮しなければならないことを知ったことと、大きなチームで動く際の協力・信頼・コミュニケーションの大切さの二つです。このコンペティションは近未来での商用宇宙船を企画するものであり、そのための外観設計、材料、フロアプラン、乗客の乗り降り、エネルギー、酸素製造、気圧維持、移動手段、そして予算等、多くの要素を複合的に考えなければならないものでした。

コンペティションでは、これら互いに影響がある要素を、20人チームという自分が今まで体験したことのない人数で、短期間のうちに形にしなければなりませんでした。私はチーム内の Presidential and Leadership Elections で President に立候補しましたが僅差で他候補が選ばれ、Head of Structural Department の役割を担うこととなりました。

連日連夜、チームで活動を進めるにつれ大切だと強く感じたのが、チーム全体を推し進める力、協力・信頼・コミュニケーションの大切さです。実際に会話が活発になり始めてから計画の発展が早くなっていましたし、自分の担当に心地よく取り組むことが出来ました。また、自分の宇宙以外の知識が意外と多くの場面で役に立ったので、あらゆる知識を蓄える重要性、そして英語力をネイティブとの直接会話で学ぶ良い機会となりました。

2. 他国の参加生徒について

GSDCは Space Science Engineering & Environmental Foundation (SSE2F) という団体が主催しているイベントの一つですが、今回のGSDC参加者の多くはイギリス国内の大会 UK Space Design Challenge (UKSDC) の経験者でした。彼らは何度も大会に出場経験があり、似た内容の本イベントも流れを把握してチームを引っ張ってくれたり、培ってきた知識や CADなどの技能を駆使したりしていました。私は彼らから非常に良い刺激をもらいました。

3. 印象に残っていること

皆それぞれがチームに貢献できる知識や技能を持っており、それを惜しみなくどんどん使っている姿勢が最も印象的でした。もちろん過去の大会での経験から得たものもあるのでしょうが、それを追求して、おそらく自分の時間に練習をし、完全に自分の物にして今回のイベントに臨んでいることに感銘を受けました。

4. 今後どのように活かしていきたいか

私は「科学技術でより良い世界を実現する」という志を立てています。自分が解決したいと考えている環境問題も、研究者・技術者など様々な立場の人たちが一丸となって取り組まなければならないので、GSDC で得た科学的な思考やチームワークの経験は、今後の学びや組織的なあらゆる活動、就職後にも良い影響を大きく与えてくれたと確信しています。

この研修を通して、石橋怜輝さんは世界中から集まる仲間から多くの刺激を受け、将来につながる一歩を踏み出しました。本校では、生徒の将来につながる経験ができるよう多くの支援をしています。

中高学部

High School

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