卒業生の声

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本校で身に付け、学んだことを、
それぞれの進路でどのように生かしているか
卒業生たちからの声が届いています

2022年卒

黒木 理梨華さん
Ririka Kuroki
ペンシルバニア州立大学 ユニバーシティ・パーク 
ミュージカルシアター

失敗を恐れないチャレンジ精神と柔軟性

リンデンホールスクールで自分自身が成長できたと感じるのは、課外活動やIBのCAS※の経験を通し、常に自ら考え、失敗を恐れず貪欲なまでにも様々なことにチャレンジできるようになったことです。また、どんな時でも臨機応変に対応できる柔軟性を身につけることができたと思います。
IBコースでの2年間はコロナ禍で、様々な規制がある期間でしたが、コロナ禍だからこそできることはないかと模索しました。その中で見つけたのがアメリカの大学へのオンライン留学です。全ての手続きを自分でして、2年間に3つのアメリカの大学のサマースクールにオンライン留学しました。こうした自発的な活動を通して、何かに挑戦し、常に自分にできることをやるということが私にとって当たり前になりました。高校を卒業しアメリカの大学へ入学するまでの半年間も、政治や日本の社会問題が学べるところに自分からコンタクトを取り、有償インターンとして採用していただき、活動することができました。また、ニューヨークへも行き、大学入学後のインターンをお願いしたり、その際、舞台製作や音楽制作の第一線で活躍されている方々のお話を伺うこともできました。

※CAS…IBプログラムの中の一つ。「創造性(Creativity)」「活動(Activity)」「奉仕(Service)」の3つの要素を含む活動で、生徒は授業時間外でこの活動に取り組みます。

大学生の今、役立っている
スケジュール・タスク管理のスキル

IBの学習では、様々なテーマについていくつもの文献や研究論文を読み、分析し、自分なりの意見を論理的にまとめるエッセイの課題が多く出されます。課題に追われる日々で、スケジュール管理やタスク管理がとても重要となってきます。
現在、大学ではパフォーミングアーツを学んでいますが、総合大学なので、実技の授業以外に一般教養科目と専門科目の歴史、作品の考察等、幅広く学ぶ必要があり、今も課題に追われる毎日です。また、放課後や土曜日は授業とは別に学部の課外活動があり、帰宅は夜10時を過ぎます。そのため、IBで身につけたスケジュールやタスク管理のスキルがとても役立つのを実感しています。リンデンホールスクールでIBを学んだ先輩方は皆そうだと思いますが、そのおかげで最初の秋学期の成績で高成績を取ることができ、プレジデントアワードを受賞することができました。

2022年卒

名倉 一葉さん
Hitoha Nagura
岡山大学 医学部医学科

少人数ならではの細やかな
コミュニケーション

リンデンホールスクールの学習環境でよかったと思うのは、1クラスが少人数なので、先生方とのコミュニケーションが取りやすかったことです。勉強やその他で分からないことがあっても、すぐに質問ができ、すぐに教えてもらえます。それだけでなく、それぞれの希望進路に合わせたプリント教材などを個別に作って、苦手分野を強化していただけました。また、担任の先生以外も、生徒一人ひとりの目標をしっかりと理解してくださっているため、安心して相談をすることができました。
同学年はもちろん、学年を超えても生徒同士の繋がりがあり、仲が良いのも少人数ならではかも知れません。勉強方法や学校生活について、上級生に気軽に相談できる雰囲気がありましたし、下級生から相談されることもありました。

数多くのプレゼンテーションの機会

リンデンホールスクールだから身に付けられたと感じることの一つに、プレゼンテーションスキルがあります。授業などでプレゼンテーションをする機会がとても多く、中学生の時から、パワーポイントを使って資料を作り、英語でプレゼンする経験をしてきました。先生方からは、プレゼンをするときに、どういうポイントを伝えるべきか、どういう順番で伝えるべきか、また、伝わりやすい資料の作り方など、細かなアドバイスをいただきました。プレゼンテーションは人前で自分の意見を伝えることへの慣れも重要だと思います。大学に入り、中高時代に数多くのプレゼン経験をしてきたことが、今とても役に立っていると感じています。

2016年卒

上原 遼さん
Ryo Kanbaru
東京大学大学院 教育学研究科
(九州大学卒業、大学在学中にワシントン大学に留学)

「研究の基礎」の修得は大きな財産

IBコースに進み、「研究の基礎」を身に付けられたことは非常に有意義だったと思います。疑問や課題に対して「仮説を立て、必要な情報を収集し、その情報をふまえて分析する」、そして「自分の考えを整理して、説得力のある文章を書く」という一連の技術を学べたことは、とても大きな財産だと感じています。大学2~3年の時に留学していたワシントン大学でも、研究の基礎が身についていたことで、自分が学びたいことをしっかりと研究できたと思います。

外国語を学ぶことの本当の魅力を伝えたい

大学では認知言語学を学び、大学院では外国語教育や第二言語習得について学んでいます。将来的には、日本の教育の分野に関わる研究者になりたいと考えています。これから英語やその他の言語を学ぶ人に、外国語を面白いと思ってもらえるようなことがしたいです。外国語を学ぶ目的として、進学や就職に有利といった実利的な側面に着目する方が多いですが、外国語学習の本当の魅力は、日本語とは異なる物事の捉え方を知ることができることにあると思います。言語には、その言語を使う人々の思考のパターンが色濃く反映されています。例えば、英語であれば「結論が先で理由は後」という風に。そういう考え方を構造的に知ることを通して言語の奥深さを感じてもらいたい。将来、日本の子ども達にそのような「外国語を学ぶことの魅力」を教育という手段を通じて伝えられたらと思います。

2016年卒

枝光 栞里さん
Shiori Edamitsu
佐賀大学医学部医学科

主体的に学ぶ姿勢が、
今、とても役立っている

医学部志望の人はTIコースを選ぶことが多いのですが、私はIBコースを選択しました。IBでは、それまで学んできた英語を活かせるし、リンデンホールスクールならではのプログラムでもあるので、履修してみたいと思ったのです。IBだけでなくセンター試験の勉強も同時進行していたので大変でしたが、結果的にはとてもよかったと思っています。主体的に学ぶ楽しみを知り、その姿勢を身に付けられたからです。大学では自主的に勉強を進めることが求められるので、こうした学び方を身につけたことが、今とても役立っています。医学部を目指すのであれば、国内受験のノウハウの充実したTIコースを選ぶのが順当とは思いますが、主体的に学ぶ機会をより重視する場合は、IBコースに進むことも有意義な選択だと思います。

多角的な視点をこれからも大切にしたい

IBでは、正解が一つではないトピックに対して、自分たちで考えたり話し合う機会が多くあります。その際、先生からはこれが正解という答えは指定されません。そうした学習の中で、色々な意見を聞いた上で自分の意見を持つことの大切さを学びました。将来、医療の道に進んだ際にも他の職種の視点や患者様とご家族の気持ちを考えた上で治療に臨むことができればと思います。

2018年卒

相部 匡佑さん
Tasuku Aibe
早稲田大学 国際教養学部
(大学在学中にコロンビア大学に留学)

柔軟な思考力を身に付けることができた

IBコースにおいて思考力、特に、自分以外の人の思考パターンも理解しながら、柔軟性を持って考える力を身に付けられたと思います。IBの授業におけるアクティブ・ラーニング※では、自分の考えを導き出し、論理的に説明する力が必要ですが、一方で人の意見を聞く力も身に付きます。例えば、難しい詩について評論するときに、自分では分からないことがあったとしても、人の意見をきちんと聞くことで、そこからヒントが見つかり自分の考えが進むようになります。こういう経験を通して、自分の考え方に固執しなくなり、自分にはない評価軸を習得できるのがIBの良さだと思います。また、多国籍の先生のもと、価値観の多様性について知ることができたことも、思考の柔軟性を身に付けることにつながったと感じます。
※アクティブ・ラーニング…積極的、能動的な授業や学習法の総称。グループ・ディスカッション、ディベート、グループ・ワークなどが有効な方法として挙げられています。

留学したからこそ感じた
日本の哲学や思想への興味

今は大学で、政治の理論や思想を学んでいます。留学先のコロンビア大学では哲学と政治思想を学び、その際に文献をたくさん読みましたが、フランス、イギリス、ドイツなどの思想家のものしかなく、なぜそこに日本の思想家が名を連ねられないのだろうと疑問に感じました。海外の大学で西洋の哲学を学んだからこそ、日本の哲学にももっと興味を持つことができたと思います。今は、哲学や思想について、大学院に進学してさらに深く探求していきたいと考えています。

中高学部

High School

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