現代社会に必要な教育プログラムとして開校当時から「環境」の授業を設けています。リンデンホールスクールは「英語イマ―ジョン教育」及び「環境科」をカリキュラムの中に設置している学校として、文部科学省教育課程特例校に指定されています。「環境」の授業では、地球規模の気候変動、エネルギー問題、食料問題など、様々な視点から環境について学びます。その際、ビーチクリーンや生態調査などのアクティビティや、特別授業「インサイト」にて環境問題に取り組む専門家から直接講義を受ける機会を設ける等、環境問題を生徒自身に関わる問題として捉えられるような工夫をしています。
2021~22年にかけて、生徒の有志メンバーにより、自分達の体操服を素材や製造過程から見直し、サステナブルな体操服にリニューアルするプロジェクトが実施されました。外部企業と連携し、サポートをいただいたこのプロジェクトの結果、半永久的にリサイクルが可能な「循環型ポリエステル」を採用した体操服が誕生。生徒が卒業後、不要になった体操服はリサイクル工場に回され、その一部が新たな学年の体操服として生まれ変わる仕組みができました。
卒業後に不要になった制服について、本校では制服リサイクル活動「Re-Ring School」に参加しています。
株式会社明石スクールユニフォームカンパニーが主催されているこのプロジェクトでは、着用されなくなった制服が新たな衣服へとリサイクルされます。
給食で出た野菜や果物の皮などはコンポスト(堆肥)にし、校内の植物育成などに活用しています。循環型の仕組みを理解し、食材を余すことなく利用する知恵や食べ物の尊さを理解できる心を育み、環境問題やフードロスなどの社会問題に意識を向けるきっかけを提供する場にもなっています。またオーガニック給食を実践することにより、土壌への負荷を軽減することにも貢献しています。
くわしくみる中高学部の生徒で構成されるESD(Education for Sustainable Development)委員会では、社会の持続可能な発展をめざす取り組みを行っています。
様々な環境問題について調べて発表を行い、メンバーと情報を共有しながら、問題の解決策を考える力を身につけます。また、知識を増やすだけではなく、学校全体で環境問題に関心を持てるよう、啓発ポスター作りなどの取り組みをしています。
持ち手には紙を編んで作られた紐を用いています。持ち手から袋まで全てのパーツが紙でできているため、100%リサイクルが可能です。用紙はFSC認証紙。FSC認証は世界で最も信頼度の高い森林認証制度として国際的に知られており、認証を受けた用紙を採用することで、将来世代のために森とそこに暮らす人や生物を大切にしています。
用紙はFSC認証紙。FSC認証は世界で最も信頼度の高い森林認証制度として国際的に知られており、認証を受けた用紙を採用することで、将来世代のために森とそこに暮らす人や生物を大切にしています。また、印刷方法として、印刷時に有害な廃液を排出しない「水なし印刷(バタフライマーク)」を採用し、環境保全に貢献しています。
本校では、現代社会に必要な教育として開校当初から環境教育を行っており、グローバルな視点で環境問題に取り組んできました。そうした取り組みと、SDGsの目指す内容には、重なる部分が多く見られます。これからも私たちは、あらゆる環境問題に対して地球規模で考えていくべきであると考えており、リンデンホールスクール全体で日々環境について意識しながら学び続けるために、生徒はバッジを付けています。
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