広い視野と多角的な視点を持つには、海外での経験が大切だと考えます。そのために本校では、留学や海外でのボランティア活動へ参加できる環境も用意しています。多様性への理解、尊重をさらに深め、同時に、改めて日本の良さにも気づく機会になっています。
また、本校はラウンドスクエア※に加盟しており、世界50ヶ国の加盟校が、国際会議への参加や加盟校同士の交換留学など、様々な形で交流を行うことができます。
※ラウンドスクエア:次世代の国際的リーダーの育成を目的として、1966年に設立された国際私立学校連盟。イギリスに本部を置き、50以上の国と地域から約200校が加盟している。本校は2018年から加盟。
ラウンドスクエアについて中高学部では、海外への留学を推奨しています。
Yoake Tanaka
私は将来、医学の道に進みたいと考えており、日本の医学だけではなく海外の医学を学びたくて、海外の大学を志望しています。その目標のために必要なステップと思い、留学を決めました。
リンデンホールスクールでは、日本人の生徒同士で英語を話すという環境ですが、留学先では周りが全て外国籍の人で、全てのシーンにおいて英語。これが結構新鮮でした。私から上手く話しかけられない時にも、向こうから話しかけてくれて不安も解消され、積極的に話ができるようになりました。多国籍の人と話をすることで、新しいものを受け⼊れる姿勢が深まったと思います。交換留学⽣として現地の学校に通い、通常の授業に参加し、教科書や文法書には載っていない英語を使うことで、語彙力もアップしたと感じています。
Rinto Morinaga
リンデンホールスクールの小学部から中高学部へ進学し、クラスメイトにも恵まれ、居心地が良いのですが、そういう環境から離れ、海外で様々な経験をし、新たな交友関係も築きたいと考えて、留学を決めました。また、海外で自分の英語力を試し、さらなる語学力アップを目指したいという想いもありました。
海外で友人ができたことは、私の人生の大きな財産となりました。勉強やスポーツを通してすぐに友達になれ、充実した時間を過ごすことができました。
帰国後も友人関係は続いており、オンラインで近況報告をし、今学んでいるカリキュラムのこと聞いたり、お互いの母国語を教えあったりもしています。そのコミュニケーションを通して、さらに英語力の自信もつきました。海外の人たちは積極的に話しかけてきてくれるので、自分からも話をするようになり、その結果語学力がアップしたと感じます。
身の回りのことを自分でやる経験を通して親に感謝する気持ちも芽生え、留学前に比べ成長できたようにも感じています。
毎年高校2年生が、海外研修旅行として参加。ボランティア活動を通じて発展途上国の現状を知り、環境問題への取り組みを考える機会となっています。
Niji Nagase
現地では何種類かのボランティアをしましたが、短期間の活動では解決できない問題も多く、現地の困っている⼈々を完全に助けることはできないことを痛感しました。この体験がきっかけとなって、自分が将来何をすべきか、またより多くの⼈を長期的にサポートするにはどうすればよいのかを深く考えるようになりました。
⽇本や他の先進国のように便利な物に溢れていなくても、フィジーの⼈々はとても幸せに⼈⽣を謳歌しているように⾒えたことは印象的でした。私が毎⽇楽しみにしていた時間は、現地の人と一緒に過ごすティータイム。手作りのココナッツのスコーンや伝統のお菓⼦や紅茶を⽚⼿に話をしたり、トランプをして遊んだり、互いの⾔語を教え合ったりと、本当に有意義な時間でした。現地に行ったからこそ気づけたことがたくさんあり、「真の豊かさ」とは何かについても考える、とても貴重な経験となりました。
生徒の興味・関心に応じ、随時、外部団体が募集するボランティア活動も紹介。学校によるバックアップの上、活動に参加できます。
Hitoha Nagura
医療の道への進学を目指しているので、海外で患者さんと直接向き合うことができる機会は貴重だと思い、参加しました。
GPSAでは、ボランティア参加前に16回のセッションがあり、聴診器を使った血圧の測定方法、心拍数や血糖値を測る実技指導も受けました。さらにプログラム専用の教科書で、貧困地域の医療問題、社会的な問題、文化など、事前にたくさんの勉強をして臨みました。
実際にボランティア活動に参加して、医療困難なエリアには貧困やインフラの問題だけでなく、国籍や移民の問題なども関連していることを知りました。自分の目で見て体感してみないとわからないことがたくさんあり、解決するべき問題が山積みであることを痛感させられました。そして、今まであまり得意ではなかったコミュニケーション力の必要性にも気づきました。現場では、患者さんの前で恥ずかしがっている時間はありません。ボランティア体験を通して、自分の殻を破って積極的にコミュニケーションをはかり、相手の表情から気持ちを読み取り、何より相手にわかりやすいように伝えることができるようになったと感じます。曖昧だった夢がこのプログラムに参加することで明確になり、大変さの何倍もやりがいのある仕事だと気づけた有意義な経験でした。
Keijiro Mishima
私は幼い頃、病気で腹部の手術を受けた経験があります。その時、もし手術を受けられない環境だったら死の可能性もあったと知らされ、将来は、医療事情の悪い地域で人を助ける仕事がしたいと漠然と考えるようになりました。
そんな中、タイでの医療ボランティアの募集があったので、実際に自分の目で見て、実情を知りたいと思い、応募しました。
ボランティア活動に参加し、現地の人たちが、たとえ環境が悪く医療が乏しくても、ずっと笑顔で強く生きていることにとても心を打たれました。私に対してもすごくフレンドリーに、優しく接してくれました。そんな様子を見て、普段自分がいかに恵まれた環境にいるのかを痛感し、それに気づかずにいたことを恥ずかしく感じました。
参加する前は、将来医者になって貧困地域の人たちを助けるという目標をぼんやりと抱いていましたが、プログラムを経てそれが自分の進むべき道だと確信しました。その目標のためには、もっと積極性が必要だと感じ、今は外国人の先生に自分から話しかけるように意識し、日々の行動も変わりました。
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