
Dec 16, 2025
県主催の人材育成プロジェクト・「福岡から世界へ」の令和7年度の参加メンバーに、12年生の本田さんと10年生の木村さんが選出され、短期海外研修プログラムに参加しました。
本田さんが参加したハワイの海外就業体験コースでは、地元の高校生との交流をはじめ、ハワイ大学医学部にてワンヘルスに関する講義を受講したり、

流通体験として地元のスーパーマーケットやワイキキ地区のホテルなどを視察しました。

農業就業体験や、ホームステイ先にて地域・語学体験も行われたとの事。

最終日には、参加者を代表してお世話になった方々への挨拶も担当しました。

木村さんが参加したシリコンバレーコースでは、カリフォルニア大学バークレー校やスタンフォード大学、テック系スタートアップを支援する企業の訪問、県人会の方との交流、3Dプリンター体験などが行われました。
現地の高校の日本語クラスでは、日本についてプレゼンテーションを行った後に、生徒同士が交流。
「日本語を学ぶ理由」を尋ねると、日本にルーツを持っているから、日本に行ってみたいからという理由で日本語を学ぶ生徒が多く、カリフォルニアの多文化を尊重するカルチャーを感じたそうです。

いずれの訪問先でも受動的に聞くだけでなく、現地の研究員の方や働いている職員の方に質問やディスカッションをする機会があり、より濃い時間を過ごすことができたとのことでした。

以下、帰国後の2名の感想です。
本田さん
「今回のハワイ研修では、オアフ島の豊かな自然環境の中で、自然・人・動物が健全に共生するというワンヘルスの考え方に触れることができました。
『自然』『文化』『コミュニティ』を大切にしたハワイの観光産業や、人と自然が調和して生きるための取り組みを学ぶ中で、自分の視野が大きく広がったと感じています。
また、自然保全や文化継承、マーケティングといった観光戦略に触れることで、ハワイが多くの人を魅了し続けている理由を理解でき、日本や福岡の魅力発信にも活かせるヒントを得ることができました。
現地では持続可能な農業体験や現地校との交流、ホームステイ、福岡県人会の皆さまとの交流、そして日系人の歴史を学ぶ講義など、さまざまな経験を通して文化の違いや多様性の価値を体感できました。
異なるバックボーンを持つ人々と関わることで、自分の考え方もより柔軟になり、コミュニケーション力の大切さも改めて実感しています。」と話していました。
また本田さんはこれまでも、世界の私立学校の国際教育ネットワーク・ラウンドスクエアや、文部科学省が中心となって海外留学を支援するプログラム・トビタテ!留学JAPANのプロジェクトにも参加しており、「貴重な海外での経験ができたのも、リンデンホールスクールでの日々の学びのおかげです。」と本校への感謝の声も聞かれました。
木村さん
「温かく迎えて下さったホストファミリーとの何気ない会話や日本とシリコンバレーの相違点を経済、教育、政治など様々な視点で話すことを通じて、普段の生活では気が付かないことに気付くことのできた充実の交流となりました。
今後は、シリコンバレーで学んだ一つの道に捉われず多様な選択肢をもつシステムや違いを尊重するカルチャーを忘れずに、グローバル化が進む日本でもみんなが安心して暮らせる社会をつくることに貢献したいです。」と話していました。
今回のプロジェクトを通して、生徒たちはハワイとシリコンバレーという異なる地域で、それぞれの文化や価値観、学びのスタイルに触れました。現地での体験や交流は、英語力だけでなく、自分の考えを発信する力や、多様な社会を理解しようとする姿勢を育む機会になったことと思います。
貴重な学びを今後の学校生活や将来の進路に生かしながら、世界とつながる視野が更に広がっていくことを期待しています。
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