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国際学会 で「Best Poster Award」第2位を受賞

Sep 6, 2025

9月1日から新学期がスタートし、夏休みの間は静かだった校舎も、生徒たちの笑顔と声で一気に賑やかになりました。
これから数回に渡り、「リンデン生の夏休み中の活動」にフォーカスしてご紹介できればと思います。

今回は国際シンポジウムに参加し「Best Poster Award」を受賞した11年生の石橋泰輝さんをご紹介します。


泰輝さんは、昨年の夏休みに「九州大学未来創成科学者育成プロジェクト(QFC-SP) プライマリー」に参加後、更なる選考を経て同プロジェクトのリサーチ生として同大学院 総合理工学府 先進宇宙ロケット工学研究室(山本直嗣教授)に配属。共同研究者として、「小型人工衛星に搭載されるマイクロ波放電式小型プラズマスラスタ」の研究に取り組んできました。共同研究者の先輩が大学院を修了された後は、泰輝さんが実験や解析をはじめ原稿の改訂を引き継ぎ、この夏、世界各国から研究者が集う大規模な国際学会・第35回宇宙技術および科学の国際シンポジウム(ISTS)で発表を行いました。

発表題目は ”Thrust Measurements of Miniature Microwave Discharge Plasma Thruster with Sublimation Propellants”。


発表は事前に専門家の査読を経て採択、発表が許可されたものに限られ、当日は30秒ピッチやポスターセッションに取り組んで来たとのことです。

ISTSのポスターセッションは学生に限定されず、大学・海外研究機関・民間研究機関など幅広く参加可能とのことですが、泰輝さんは今大会1位の大学院博士課程の方に続いて2位を受賞したとのこと。

受賞者一覧はこちら

以下、シンポジウムを終えた泰輝さんにインタビューを行いました。

-ISTSで発表した感想を教えて下さい。

「Shotgun Session(30秒ピッチ)では、この研究の魅力を英語で端的に伝える口頭発表を、ポスター前での説明では、わかりやすさと科学的な説得力の両立を意識して英語で発表しました。質疑応答では想定を超える指摘や新たな視点を頂きました。正直、理解しきれなかったアドバイスもありましたが、次の学びへの原動力になりました。
また、日本人だけでなく海外から参加していた研究者も私のポスターを訪れ、説明を聞いてくださり議論を交わすことができ、 多様なバックグラウンドの方々と直接議論する中で、協働が成果を磨く力であることを強く実感しました。

今回のBest Poster Award 第2位受賞は大きな励みであり、学生や研究者が区別なく同じ舞台で競い合う中での評価だったため、次の挑戦への意欲も一層高まりました。」

ーこれまでの研究と学会での発表は、自分自身にどのような影響を与えましたか?

「大学の研究室で先生方や先輩方から直接指導を受けながら、仮説検証と改善を積み重ねる研究のプロセスを体験できました。特に測定手法を工夫しながら実験を進める中で、地道な改良の積み重ねが成果につながることを実感しました。また、研究は一人ではなくチームで前に進むことを学びました。

私の志は『科学技術を通じてよりよい世界を実現する』ことです。 この志を胸に、基礎をさらに深め、将来は航空宇宙分野で社会に貢献できる研究者を目指して歩みを続けます。」


泰輝さん、おめでとうございます!
泰輝さんの探究心とたゆまぬ努力はもとより、ご指導くださった先生方、そして温かく支えてくださった保護者の皆さまのご協力の賜物ですね。

さらなる成長と活躍を大いに期待しています。

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