現代社会に必要な教育プログラムとして開校当初から「環境」の授業を設けています。リンデンホールスクールは「英語イマ―ジョン教育」及び「環境科」をカリキュラムの中に設置している学校として、文部科学省教育課程特例校に指定されています。海洋問題に関するビーチクリーンなどの体験学習や、食育を通して学ぶフードロス問題や食糧問題など、様々な切り口から学びの機会を設け、児童が好奇心を持って環境について学べるようなアプローチ方法を取っています。
給食で出た野菜や果物の皮などはコンポスト(堆肥)にし、校内の畑で野菜を作っています。循環型の仕組みを理解し、食材を余すことなく利用する知恵や食べ物の尊さを理解できる心を育み、環境問題やフードロスなどの社会問題に意識を向けるきっかけを提供する場にもなっています。またオーガニック給食を実践することにより、土壌への負荷を軽減することにも貢献しています。
くわしくみるキャンパス内の田んぼで、田植えをし、稲を育て、米を収穫します。刈り取った稲藁は焼いて灰にし、釉薬を作り、「陶芸」の授業ではその釉薬を使って茶碗を焼きます。また、刈り取った稲藁で、お正月に飾る「しめ縄」づくりも体験します。こうした一連の流れを通して、日本古来の循環型の生活と環境を理解し、稲を余すところなく使って物を大切にするという日本の文化も学びます。
稲作についてはこちらアートの授業でクリスマスツリーを制作する際にリサイクルペーパーを使用したり、毎年恒例のシェイクスピア英語劇では、小道具に出来るだけ多くのリサイクル材料を使用するなど、リサイクル素材を活用する取り組みを行なっています。
本校の体操服は、ポリエステル95%、コットン5%のものを採用しています。このポリエステル素材の50%以上がペットボトルなどから再生されており、省資源、CO2削減に貢献しています。また、着られなくなった体操服は回収し、ポリエステル素材の衣服を半永久的にリサイクルすることが可能な「BRINGプロジェクト」に参加しています。
小学生の子どもたちは成長が早く、すぐに制服のサイズが合わなくなります。本校では、在校生の保護者主体でサイズが小さくなった制服を次の学年へ格安で販売する「Second Hands Uniform」を実施しています。
その土地の環境に適した様々な種類の樹木が生え、人の手が加えられていない原生林は、生態系を守るために必要な自然環境です。本校では敷地内の原生林を残し、子どもたちがその中で自然の動植物を観察したり駆け回って遊べるように活用することで、自然環境が有する豊かさ、自然環境保全の大切さを伝えています。
持ち手には紙を編んで作られた紐を用いています。持ち手から袋まで全てのパーツが紙でできているため、100%リサイクルが可能です。用紙はFSC認証紙。FSC認証は世界で最も信頼度の高い森林認証制度として国際的に知られており、認証を受けた用紙を採用することで、将来世代のために森とそこに暮らす人や生物を大切にしています。
用紙はFSC認証紙。FSC認証は世界で最も信頼度の高い森林認証制度として国際的に知られており、認証を受けた用紙を採用することで、将来世代のために森とそこに暮らす人や生物を大切にしています。また、印刷方法として、印刷時に有害な廃液を排出しない「水なし印刷(バタフライマーク)」を採用し、環境保全に貢献しています。
本校では、現代社会に必要な教育として開校当初から環境教育を行っており、グローバルな視点で環境問題に取り組んできました。そうした取り組みと、SDGsの目指す内容には、重なる部分が多く見られます。これからも私たちは、あらゆる環境問題に対して地球規模で考えていくべきであると考えており、リンデンホールスクール全体で日々環境について意識しながら学び続けるために、児童はバッジを付けています。
本校では、環境について上記のように様々な取り組みを行っています。そして、省エネルギー・省資源等の地球温暖化防止を推進するための取り組みを実施することを宣言し、福岡県からエコスクールの認証を受けています。
Loading